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沖縄県は広大な海域を有しており海洋深層水、海底熱水鉱床、波力、マリンバイオ等 の多様な
海洋資源が存在しています。沖縄21世紀ビジョンにおいても次世代のリーディング産業の 一つ
として海洋産業を掲げています。しかしながら、沖縄には海洋資源分野の專門の研究施設がなく
研究者・技術者・学生等の專門的スキルアップが図れない状況にあります。 このため沖縄にお
ける海洋資源分野の研究・教育等の活性化の一つとして、を開催することとなりました。これ
により県内の高等教育機関や企業等の研究 開発成果を発表する場となるとともに県民や児童生
徒・学生の沖縄の海洋資源関連産業や海洋ロボットの可能性について理解を深める事を目指しております。
「第一回 海洋ロボットコンペティション in 沖縄」
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平成27年11月21日(土)、11月22日(日)沖縄県那覇市波の上うみそら公園海岸にて
「第一回 海洋ロボットコンペティション in 沖縄大会」を開催いたしました。 コンテスト内容
としてはROV部門(Remotely Operated Vehicle)、AUV部門(autonomous underwater vehicle)、
フリースタイル部門の3部門があり、全国 一円より12校、14チームが参加いたし沖縄の海に挑戦
いたしました。
第一回大会成績
ROV部門
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所属
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ロボット名
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最優秀賞
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沖縄職業能力開発大学校
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ちゃんぷる~号
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優秀賞
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長崎大学・日本文理大学
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高機動ROV
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敢闘賞
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岩手大学
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FAN
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特別賞
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大里中学校
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LEQUION-AQUA
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AUV部門
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所属
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ロボット名
|
最優秀賞
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沖縄職業能力開発大学校
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やなわらばー号
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FREE部門
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所属
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ロボット名
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特別賞
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JTC Tamagusuku (Junior Tech Club Tamagusuku)
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ウミガメロボ
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第一回大会出場チーム
1.ROV部門
No.
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所属
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代表者
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ロボット名
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R1
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岩手大学
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森 隼人
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FAN
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R2
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大里中学校
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伊波 秀之助
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LEQUION-AQUA
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R3
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沖縄工業高等専門学校
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比嘉 匠
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いらぶちゃー
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R4
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沖縄職業能力開発大学校
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源河 光泰
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ちゃんぷる~号
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R5
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九州工業大学大学院
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中西 亮汰
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VISION
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R6
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九州職業能力開発大学校
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吉田 元希
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KPC-ROV2015
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R7
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北九州工業高等専門学校
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松尾 貴之
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USO
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R8
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長崎大学・日本文理大学
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真崎 浩平・井上 諒也
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高機動ROV
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R9
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琉球大学
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仲野 隼人
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マンタ号
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2.AUV部門
No.
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所属
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ロボット名
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A1
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沖縄職業能力開発大学校
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亀井 良寧
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やなわらばー号
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A2
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九州職業能力開発大学校
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波多江 良介
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トゥルシオプス
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A3
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西日本工業大学
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眞田 篤
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幸村
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A4
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日本文理大学・九州工業大学
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筑紫 彰太
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OCTA
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3.FREE部門
No.
|
所属
|
ロボット名
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F1
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JTC Tamagusuku (Junior Tech Club Tamagusuku)
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飯塚 優
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ウミガメロボ
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「沖縄海洋ロボットコンテスト・プレ大会」
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平成26年12月6日 (土)、沖縄県北谷町海岸にて国内では初となる海におけるロボットコンテ
スト=「沖縄海洋ロボ ットコンテスト・プレ大会」を開催。
コンテスト内容としてはROV部門(Remotely Operated Vehicle:海中設置の文字を撮影)、AU
V部門(autonomous underwater vehicle:自力でスタート後、ブイを認識しながら一定距離を浮上 )、
フリースタイル部門(生物運動型ロボットなど独創性を競う)の3部門がありました。九州 一円より
9校、12チームが参加
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1.ROV部門
No | 所属 | 代表者 | ロボット名称 |
R1 | 沖縄工業高等専門学校 | 北條 祥太 | 小型水中ロボット |
R2 | 長崎大学工学研究科 日本文理大学工学部 | 川端 大介 | 小型軽量な高機動ROV |
R3 | 琉球大学工学部 | 慶留間 知樹 | マンボウ号 |
R4 | 九州職業能力開発大学校 | 日高 和也 | HAT |
R5 | 北九州工業高等専門学校 | 不破 康宏 | USO |
R6 | 九州工業大学大学院 | 日高 翔太 | Yajiro BAY(やじろべい) |
2.AUV部門
No | 所属 | 代表者 | ロボット名称 |
A1 | 沖縄職業能力開発大学校 | 池宮城 秀平 | なんくるないさ |
A2 | 日本文理大学工学部 | 武村 泰範 | OCTA (Oita Coastal-survey T-lab AUV) |
A3 | 九州職業能力開発大学校 | 下泉 政志 | KPCAUV2014-A |
A4 | 九州職業能力開発大学校 | 新貝 雅文 | Orca(KPCAUV2014-B) |
A5 | 西日本工業大学 | 眞田 篤 | 幸村 |
3.フリー部門
No | 所属 | 代表者 | ロボット名称 |
F1 | 長崎大学工学部 | 木村 真雄 | イルカロボット |
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AUV部門最優秀賞
沖縄職業能力開発大学校 「なんくるないさ」
ROV部門最優秀賞
長崎大工学研究科・日本文理大工学部 「小型軽量な高機動ROV」
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コンテスト当日の天候は、関係者の祈りも届かず、波風が非常強く、また、時折日差しが
射すものの曇り空となってしまいました。このため、午前中のプレゼンは順調に行われたものの、
午後の実機デモは海洋ロボットを海にリリースする事が非常に難しく、リタイヤするチームが続出
いたしました。海という実環境でのコンテストの厳しさを思い知ることとなりました。しかし、ド
ラマは最後に起こりました。AUV部門で最後に挑戦した「A1:なんくるないさ」は何度からリ
リースを試みた後、成功、ゴールに到達いたしました。また、ROV部門でも最後にスタートした
「R2:小型軽量な高機動ROV」が海中の文字を見事に撮影し課題をクリアーいたしました。初めて
海で行われたコンテストとしては快挙との声があがりました。
プレ大会の様子はNHK沖縄放送局や琉球朝日放送が海洋ロボットの製作過程から当日のコンテス
トまで密着取材を行い特集として放送され多くの皆さまから反響がありました。また、参加者、実
行委員、関係者からは「初めての海での大会という点が非常に良かったです。学生が波などの外乱
の影響や海水での漏電を防止するために考えながら設計することで海での難しさ開発の楽しさを学
ぶことができた良い経験だったと思います。」「海でも魚ロボットを遊泳させることが出来るとい
う結果を得ることが出来ました。」等のコメントが寄せられました。
一方で競技方法、会場設営、日程等、反省事項・改善事項も多々見つかりました。この結果を踏ま
えて平成27年11月に「第1回 沖縄海洋ロボットコンテスト」を開催する予定です。多くの皆
さまのご参加をお待ちしております。